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CASE STUDY

顆粒形状調整剤による球形中実顆粒の作製

顆粒形状調整剤による球形中実顆粒の作製

セラミックス成形用添加剤

CATEGORY

成形加工

基本情報

近年、スプレードライの直前に、良分散スラリーへ添加することで球状中実顆粒を得ることが可能な添加剤を見いだしました。

 

スプレードライにより作製された顆粒は非常に広範な用途で用いられています。

スラリーは分散媒、セラミックス粉体、バインダー、分散剤、その他添加剤を含み、分散工程と噴霧/乾燥工程を経て顆粒が形成されますが、良分散の水系スラリーを用いた場合、顆粒の凹みや変形が顕著となり、球形中実顆粒を得ることが難しく(1)(2)、この様な異形状が成形体や焼結体中の欠陥につながる事が知られています(3)。対策として、分散が不十分なスラリーを用いた顆粒の作製が行われています

中京油脂では、ワックスエマルションを水系のセラミックスバインダーの用途に販売を行っています。水溶液と異なり固形のバインダー成分が分散した状態であることから、良分散スラリーへの添加が望ましいですが、上記の理由により、理想的な工程で使用されることが難しくなっています。

 
(1)TSUBAKI, T. HIROSE, K. SHIOTA, R. UTSUMI & H. MORI, JCS-Japan., 106 [12] 1210-1214 (1998)
(2)UEMATSU, H. TANAKA, Y. ZHANG & N. UCHIDA JCS-Japan., 101 [12] 1400-1403 (1993)
(3)G Okuma, S. Watanabe, K. Shinobe, N. Nishiyama, A. Takeuchi, K. Uesugi, S. Tanaka & F. Wakai, Scientific Reports, 9 (2019)


  • 良分散スラリーを用いると顆粒が陥没したり、中空になる
  • 球形中実顆粒を得るために作業性の悪い配合・工程が使用されている
  • 溶剤系スラリーは危険性、設備コストが課題となる

提案内容

スプレードライを行う直前に「顆粒形状調整剤 セルナY-654」を添加することで、球形中実な顆粒を得ることが可能です。

従来、分散材添加量やpH調整で行われていた手法に対して、より簡便に実施が可能です。

ソリューション製品

ベース製品

顆粒用添加剤

カスタマイズ概要

良分散スラリーの適用により、分散工程での高濃度化、工程ロスの削減など、作業性、生産性の向上が期待できます。
各種粉体に合わせた分散剤の選定・添加量の調整、少量の顆粒作製による効果検証などの提案が可能です。

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