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中京油脂のご紹介

独自の配合技術から生み出す機能性油化学品で 世界をリードする中京油脂の技

 「モノをはがす、水をはじく、滑らせる」といった油脂の役割は、目立たないが、高品質なモノづくりには欠かせない要素です。この油脂化学の分野で、例えば"「水」と「油」を混ぜる"ような独自の技術(=乳化・分散)でモノづくりを支えているのが、"小さな世界企業"中京油脂です。

 もとはワックスなどの油脂類を取り扱う蝋油商とし創業、戦後、繊維関係の油剤の製造を経て、昭和30年代から、それまで培ってきたワックスや界面活性剤の応用技術と独自の乳化・分散技術を、他の分野へ展開しています。

 現在弊社を代表する商品の1つが、レシートや飛行機チケットなどの感熱紙の表面にコーティングされている感熱記録紙用塗工剤「ハイドリン」。水に混ざりにくい滑剤成分を数ミクロン以下の微粒子にして水中に均一に分散した商品で、この業界のスタンダード品として、日本国内のみならず、欧米でも使用されています。
また、自動車用ウレタンシートやハンドルなどを金型成型する際に、金型からはがすために不可欠なのが、ウレタン樹脂成型用離型剤「リケイ剤」。接着性のあるウレタン樹脂は、あらかじめ金型にリケイ剤を塗ることできれいにはがれるようになります。リケイ剤は、工場ごと、製造ラインごとの作業条件に合わせるために、独自のノウハウをベースとした高度な配合知識と分散技術が求められます。近年、国内の環境規制の基準が厳しくなるなか、時代を見越して、乳化・分散技術を応用した水系離型剤を完成しました。既に欧米では、環境や安全性に問題が残るガソリンなどの有機溶剤系離型剤から、水系離型剤への移行が進んでおり、日本・アジアにおいても環境問題への関心の高まりを背景に、水系離型剤の需要が高まっています。

 中京油脂の乳化・分散を利用した水系化技術は、溶剤の使用量削減、作業環境の改善や火災の危険性を低減することのできる"環境に優しい技術"として、今後も様々な分野で活躍が期待されています。

私たちは限りある資源を多角的に活用し 環境に優しい新たな可能性を創造します

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